イメージ VIX指数(恐怖指数)とは?仕組み・目安・過去の推移をわかりやすく解説【2026年最新】
本記事は、VIX指数(恐怖指数)の仕組み・目安となる水準・過去の推移(公表されているデータ)を解説したものです。売買のタイミングや今後の相場予想、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。数値は執筆時点で確認できた情報に基づいています。最新の値・詳細な算出方法は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)の公式サイトで必ずご確認ください。投資の判断はご自身の責任で行ってください。
結論|VIX指数は「市場が予想する変動幅」を数値化したもの
※イメージ ニュースで「VIX指数が急上昇」「恐怖指数が高止まり」という言葉を見て、意味が気になった方は多いはずです。まず結論からお伝えします。
- 結論① VIX指数は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表している指標です。S&P500(米国の代表的な株価指数)が今後30日間でどれくらい変動しそうかを、オプション価格をもとに数値化したものです。
- 結論② 一般的な目安として、平時は10〜20程度とされます。警戒水準は30超、パニック的な状況は40超、と紹介されることが多い指標です。ただしこれは市場関係者の間で広く使われている経験則であり、CBOEが公式に定めた基準ではない点に注意してください。
- 結論③ VIX指数が高いことは「市場が大きく動くと予想している」ことを意味します。ただし、上がるか下がるかの方向性までは示しません。本記事は、この指標の仕組みと過去の実績データを解説するものであり、売買のタイミングや今後の値動きの予想は扱いません。
この記事は、VIX指数について何も知らない状態からでも理解できるように書いています。仕組み・目安・過去の推移・確認方法の順に整理しました。
この記事の読み方
- 「そもそもVIX指数って何?」という段階の方 → 次の章「VIX指数とは何か」から読んでください
- 「数値の目安だけ知りたい」方 → 「VIX指数の見方」の章まで読み飛ばして構いません
- 「過去にどれくらい上がったのか知りたい」方 → 「過去のVIX指数の推移」の章から読んでください
VIX指数とは何か|「恐怖指数」と呼ばれる理由
CBOE(シカゴ・オプション取引所)が算出する指標
VIX指数は、正式には「CBOEボラティリティ指数」といいます。米国のシカゴ・オプション取引所(Cboe)が算出・公表しています。1993年に導入され、2003年に現在の算出方法へ改定されました。日本の証券会社・金融メディアの多くも、このCBOEが公表する数値をそのまま紹介する形でVIX指数を取り上げています。
S&P500オプション価格から算出される「予想変動幅」の考え方
VIX指数は、S&P500を対象としたオプションの価格をもとに算出されます。オプションとは、将来のある時点で株式を売買する権利を取引する金融商品です。オプションの価格には、市場参加者が「今後どれくらい値動きしそうか」という予想が反映される性質があります。CBOEは、幅広い権利行使価格のオプション価格を組み合わせて計算します。これにより、S&P500が今後30日間でどの程度変動しそうかという「予想変動幅」を算出します。この数値は、年率換算のパーセンテージに近い形で示されます。特定の価格予測モデルに数値を当てはめる方式ではなく、実際のオプション価格そのものから算出する点が特徴とされています。
なぜ「恐怖指数」と呼ばれるのか
VIX指数は「恐怖指数」という通称で呼ばれることがあります。これは、市場参加者が先行き不安を強めるほどオプション価格が変動しやすくなる傾向があるためです。結果として、VIX指数も上昇しやすくなります。実際、この後の章で紹介するリーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)のように、株価が急落した局面ではVIX指数も大きく上昇しています。ただし「恐怖指数」という呼び方はあくまで通称であり、CBOEの公式名称は「CBOEボラティリティ指数」です。
VIX指数の見方|数値の目安を整理する
※イメージ 平時の水準(10〜20程度)
市場が比較的落ち着いているとされる時期は、VIX指数がおおむね10〜20程度で推移することが多いとされます。証券会社や金融メディアの解説記事でも、この水準がよく紹介されています。この水準はあくまで経験則としての目安であり、常にこの範囲に収まるとは限りません。
警戒ライン(30超)とパニック水準(40超)の目安
VIX指数が30を超えると「警戒水準」、40を超えると「パニック的な状況」として紹介されることが多くあります。これらの数値も、CBOEが公式に定義した基準ではなく、市場関係者や金融メディアの間で広く使われている経験則です。実際の数値の意味づけは、その時々の市場環境によっても変わり得ます。
数値が高い=市場が「大きく動く」と予想している状態
ここで誤解されやすい点があります。VIX指数が高いということは「市場が大きく変動すると予想されている」ことを示します。ただし「株価が下がる」ことを直接示すものではありません。理論上は、株価が大きく上昇する場面でも変動幅が広がればVIX指数は上昇し得ます。ただし過去の実績としては、株価急落時にVIX指数が急騰するケースが多く観測されています。この傾向が「恐怖指数」という呼び名につながっています。数値の高さそのものを、売買のシグナルとして単純に読み替えることは、本記事では推奨しません。
過去のVIX指数の推移|歴史的な急騰局面を振り返る
ここでは、公表されている過去のデータをもとに、VIX指数が大きく上昇した局面を紹介します。いずれも過去に実際に記録された数値であり、今後の値動きを予想するものではありません。
リーマンショック(2008年)時の推移
2008年秋、米大手投資銀行の経営破綻をきっかけに世界的な金融危機が起きました。いわゆるリーマンショックです。この局面で、VIX指数は大きく上昇しました。CBOEの公表データをもとにした集計によると、取引時間中の値は2008年10月24日に89.53まで上昇しました。これが当時の過去最高値とされています。終値ベースでは、2008年11月20日の80.86が当時の最高値とされています。
コロナショック(2020年)時の推移
2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界的な株価急落局面でも、VIX指数は大きく上昇しました。CBOEの公表データをもとにした集計によると、2020年3月16日には終値で82.69を記録しました。これは当時の終値ベースでの過去最高値を更新したものとされています。
その他の急騰局面(参考)
- 2018年2月「VIXショック」 — 長期間にわたり低い水準で推移していたVIX指数が短期間で急上昇しました。この局面では、VIX指数の変動を利用した一部の金融商品の運用に大きな影響が出たことでも知られています。
- 2011年8月 米国債格下げ — 格付会社が米国の長期国債格付を初めて引き下げました。これをきっかけに市場の先行き不透明感が強まり、VIX指数が上昇した局面として知られます。
上記はいずれも、公表済みの過去の事実として紹介するものです。「次にいつ同様の局面が来るか」といった予測は、本記事では行いません。
VIX指数を確認できる主な情報源
CBOE公式サイト
VIX指数の一次情報源は、算出元であるCBOE(Cboe Global Markets)の公式サイトです。最新の数値や算出方法の詳細を確認したい場合は、CBOE公式サイトの情報を確認することをおすすめします。
主要ネット証券・金融情報サイトのチャートページ
日本経済新聞や主要ネット証券の投資情報ページなどでも、VIX指数のチャートを確認できます。本記事では、値動きが日々変動する性質上、特定時点のリアルタイムな数値そのものは掲載していません。最新の数値を知りたい場合は、CBOE公式サイトまたは上記のような金融情報サイトで直接ご確認ください。
VIX指数と関連する金融商品について(概要のみ)
VIX指数に連動するETF・先物が存在するという事実の紹介
VIX指数そのものは、直接売買できる商品ではありません。ただし、VIX指数の値動きに連動することを目指すETF(上場投資信託)や先物商品は存在します。こうした商品が市場に存在するという事実自体は、複数の証券会社・金融メディアの解説記事でも紹介されています。
本記事では商品の売買判断・おすすめ商品の提示は行いません
VIX指数に連動する商品は、一般的な株価指数に連動する商品と比べて値動きの特性が大きく異なるとされています。そのため、仕組みの理解には専門的な知識が必要です。本記事では、こうした商品が存在するという事実の紹介にとどめます。具体的な商品名の提示や、購入すべきかどうかの判断・おすすめは行いません。商品性の詳細や購入を検討する場合は、各証券会社の公式サイトの説明や目論見書等の一次情報を必ず確認してください。
【よくある質問】VIX指数FAQ
Q. VIX指数が上がると株価は下がるのですか?
VIX指数は「予想される変動幅の大きさ」を示す指標であり、株価の上下どちらの方向に動くかを直接示すものではありません。ただし過去の実績としては、株価が急落した局面でVIX指数が急騰するケースが多く観測されています。両者の関係を断定的に語ることは、本記事では避けます。
Q. VIX指数はどこで確認できますか?
算出元であるCBOEの公式サイトのほか、日本経済新聞や主要ネット証券の投資情報ページなどでも確認できます。最新かつ正確な数値を確認したい場合は、CBOE公式サイトをご覧ください。
Q. VIX指数は日本株にも関係がありますか?
VIX指数はS&P500(米国株)を対象に算出される指標です。ただし、米国株市場の動向は日本株市場にも影響を及ぼすことがあるとされています。そのため、日本の金融メディアでもVIX指数がしばしば話題に取り上げられます。日本株への具体的な影響度合いを断定的に説明することは、本記事のスコープ外とします。
Q. VIX指数が低いときは「安全」なのでしょうか?
VIX指数が低い水準にあることは、市場が比較的落ち着いていると解釈されることが多いです。ただし、「安全」を保証する指標ではありません。VIX指数はあくまで予想変動幅を示す指標であり、将来の市場動向を保証するものではない点にご注意ください。
まとめ|VIX指数は「市場心理の目安」であり売買シグナルそのものではない
VIX指数について押さえておきたい点を整理します。
- VIX指数は、CBOEがS&P500オプション価格から算出する「今後30日間の予想変動幅」を示す指標です。 「恐怖指数」という通称で呼ばれますが、正式名称は「CBOEボラティリティ指数」です。
- 平時10〜20、警戒30超、パニック40超という目安が紹介されることが多い指標です。 ただしこれは経験則であり、公式基準ではありません。数値の高さがそのまま売買シグナルになるわけでもありません。
- 過去にはリーマンショック(2008年)・コロナショック(2020年)などで大きく上昇した実績があります。 いずれも過去の事実であり、今後の値動きを予想するものではありません。
VIX指数の最新の数値や詳細な算出方法を知りたい場合は、CBOE公式サイトなど一次情報源をあわせてご確認ください。投資に関する判断は、ご自身の資金状況・リスク許容度に応じて、無理のない範囲で行ってください。
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最終更新日: 2026-09-02
著者: KY-Media編集部