掘りごたつのリフォーム費用はいくら?新設・撤去・修繕で金額が変わる理由を建築設計者が解説【2026年版】 イメージ

掘りごたつのリフォーム費用はいくら?新設・撤去・修繕で金額が変わる理由を建築設計者が解説【2026年版】


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この記事は、建築設計の実務に携わる運営者が、各社が公開している費用の目安を出典付きで整理したものです。

掘りごたつのある和室のイメージ ※イメージ
掘りごたつは「新設」「撤去」「修繕」で工事の中身も金額もまったく別物になります

結論:掘りごたつのリフォームは「新設・撤去・修繕」で金額の桁が変わる

掘りごたつのリフォームと聞くと、1つの工事のように思われがちですが、実際はまったく違う3つの工事に分かれます。公開されている目安は次のとおりです。

やりたいこと公開されている目安出典
掘りごたつを新しく作る(新設)15万〜60万円はぴすむ
掘りごたつをやめて埋め戻す(撤去のみ)5万〜7万円はぴすむ/EPARK
撤去してフローリングまで仕上げる17万〜33万円程度はぴすむ/EPARK(合算)
ヒーター交換・隙間風対策(修繕)0.5万〜3万円はぴすむ

同じ「掘りごたつのリフォーム」でも、新設と修繕では金額が10倍以上開きます。差を生むのは、床を掘り込む・埋め込むという土台の工事が入るかどうかです。

出典はいずれも2026年10月13日に確認した各社の公開記事です(記事末に一覧)。

あなたはどのパターンか、30秒で確認

  • 掘りごたつがない和室やダイニングに、新しく作りたい → パターン1(新設)
  • 今ある掘りごたつをやめて、床をフラットにしたい → パターン2(撤去)
  • 掘りごたつ自体は残したまま、隙間風やヒーター故障だけ直したい → パターン3(修繕)

パターン1〜2は床の構造を触る工事で、工務店やリフォーム会社に頼むのが基本です。パターン3は掘り込み部分の工事を伴わないことが多く、メーカーの保守や電気工事店への相談が先になるケースもあります。


パターン1|掘りごたつを新しく作る(新設)

何が含まれるか

床の一部を掘り込み、断熱・気密の処理をします。そのうえで座卓やヒーターユニットを据え付け、周りを畳やフローリングで仕上げます。工法によって、床下の掘り込み方が変わります。

公開されている目安

はぴすむの公開情報では、工法別に次の目安が示されています。

工法目安工期
床を掘り下げて設置30万〜60万円4日〜
小上がりを作って設置20万〜60万円5日〜
ユニットを設置15万〜60万円1日〜

床を実際に掘り込む工法が、もっとも金額が上がります。次に、床の上に小上がり(段差のある台)を作って掘りごたつ風に見せる工法が続きます。既製品のユニットをそのまま設置する工法が、工期と金額の幅がもっとも小さくなります。

床下の高さで可否と金額が変わる

【設計実務の視点】床を掘り込めるかどうかは、床下の高さで決まる

掘りごたつを新設する工事でもっとも重要なのが、床下空間の高さです。戸建てであれば、床下に人が入れる高さの空間(床下点検口から確認できる範囲)があるのが前提になります。この高さが浅い家や、床下がコンクリートで埋まっている家は、床を深く掘り込む工法が使えません。

その場合の選択肢は2つです。1つは、床は掘らずに台を作って段差で座面を下げる「小上がり」タイプです。もう1つは、床下の梁や配管を避けて浅く掘る既製品ユニットです。どちらも掘り込みの深さが浅くなる分、足を伸ばした時の感覚は本格的な掘りごたつより浅くなります。

現地調査の前に、床下点検口から床下を覗いて見える高さをスマートフォンで撮っておくと安心です。業者が最初の提案を立てやすくなります。

マンションは管理規約と構造の両方の確認が必要

マンションの場合、床はコンクリートスラブの上に組まれていることが多く、掘り込む工事自体が構造上できないことがあります。また、床材の遮音等級や床の高さ変更について、管理規約で制限されているマンションも多くあります。計画の前に、管理組合への確認が必須です。

このパターンに向く人

  • ダイニングやリビングで、椅子に座らず足を伸ばしてくつろぎたい
  • 来客時に、床座でも楽に座ってもらえる空間を作りたい
  • 冬場、こたつのように足元から温まる場所を家の中に作りたい

パターン2|掘りごたつをやめて、床をフラットにする(撤去)

掘りごたつを埋めてフラットな床に仕上げるイメージ ※イメージ
撤去だけなら数万円、床の仕上げまで含めると金額が変わります

何が含まれるか

掘りごたつのユニットやヒーターを取り外し、掘り込んであった穴を埋めます。そのうえで、根太(ねだ)という床の下地を組み直し、畳やフローリングを張ります。

公開されている目安

掘りごたつの解体・埋め戻しだけであれば、目安は次のとおりです。

  • はぴすむ:「解体と穴埋めを合わせて約5万円〜」
  • イーパーク:「5万〜7万円程度」(こたつ本体・床下ユニットの解体撤去2万〜3万円+穴を埋める作業3万〜4万円)

ここに床の仕上げを加えると、金額が変わります。フローリングへの張り替えは12万〜26万円程度が公開されている目安です(イーパーク)。撤去と床の仕上げを合わせると、17万〜33万円程度になるのが実態に近い金額感です。

撤去を考えるきっかけ

撤去のニーズは、掘りごたつを「使わなくなった」という理由だけではありません。実務では次のような相談が目立ちます。

  • 高齢の家族が、掘りごたつの縁でつまずく
  • 掘りごたつの下が結露・カビの発生源になっている
  • 中古住宅を購入したら、使わない掘りごたつ付きの和室があった

床下の構造によって「簡単に埋まる」か「組み直しが必要」かが変わる

【設計実務の視点】埋めるだけで済むか、床を作り直すかは床下の状態次第

掘りごたつを撤去する工事の難易度は、床下の状態で大きく変わります。掘り込んだ部分の底が土のままの家もあれば、コンクリートで固めてある家も見られます。土のままの床下は、埋めた後の地盤の締まり方次第で、数年後に床が微妙に沈むことがあります。そのため、しっかり転圧(締め固め)してから埋めてください。

また、掘りごたつの周りの床と、埋めた部分の床の高さを揃えるには、根太を組み直してから床材を張ります。「埋めるだけ」と思っていると、実際は床全体の下地工事になるケースが多い点を、見積もり前に理解しておいてください。

このパターンに向く人

  • 掘りごたつの縁や段差につまずくリスクを減らしたい
  • 中古住宅を購入し、使わない掘りごたつをなくしたい
  • 和室や洋室を、フラットな床として使い直したい

パターン3|隙間風・ヒーター故障だけを直す(修繕)

何が含まれるか

掘りごたつ本体は残したまま、ヒーターユニットを交換したり、座面・縁のパッキンを交換したり、床下に断熱材を追加したりする工事です。床を掘り込む・埋め込むといった土台の工事は発生しません。

公開されている目安

はぴすむの公開情報では、次のような目安が示されています。

内容目安
ヒーター交換3万円〜
部品交換(パッキン等)0.5万円〜
床下防カビ工事3万円〜
畳の表替え0.5万〜2万円/畳
畳の交換0.9万〜3万円/畳

新設・撤去と比べると、金額は一回り以上小さくなります。

このパターンは一括見積もりでなく、保守・専門店への相談が先

掘りごたつのヒーター交換や隙間風対策は、床の掘り込み工事を伴わない小規模な修繕です。一括見積もりサービスの多くは、ある程度の工事規模を想定して設計されています。具体的には、複数の業者が現地調査・相見積もりをする前提の金額感です。

このパターンに当てはまる場合は、まずお使いの掘りごたつのメーカー・型番を確認してください。そのうえで、メーカーの保守窓口か、床暖房・電気こたつの修理を扱う電気工事店に直接相談するのが近道です。


金額が何倍も変わる理由(4つの要因)

1. 床下空間の有無・高さ

新設の場合、床下に十分な高さがあるかどうかで、選べる工法が変わります。高さが取れないと、本格的な掘り込みができず、小上がりや浅型ユニットに切り替えることになります。

2. 既存のユニットが造作か置き式か

撤去の場合、現在のユニットが大工が現場で作った造作品か、工場で作られたユニット品かで、解体のしやすさが変わります。造作品は撤去に手間がかかるため、金額が上がりやすくなる点に注意してください。

3. 断熱・気密をどこまでやり直すか

新設・撤去のどちらも、掘り込み部分や埋め戻し部分の断熱・気密をどこまでやり直すかで金額が変わります。特に冬場の底冷えを気にする場合、断熱材をしっかり入れる分、工事費が上乗せされます。

4. 周辺の畳・床材をどこまで張り替えるか

掘りごたつの周りだけ張り替えるか、部屋全体の床を張り替えるかで、材料費・施工面積が変わります。周辺の畳の色やフローリングの古さが気になる場合は、同時に張り替えた方が、仕上がりの境目が目立ちません。


掘りごたつのリフォームで、知っておきたい3つの注意点

1. 掘りごたつの真下が土間・床下収納になっている家は構造確認が必須

【設計実務の視点】掘りごたつの直下に床下収納や配管が通っている家がある

掘りごたつの床下には、配管や床下収納が通っている・設置されている家があります。新設でこれから掘り込む場合も、撤去で埋め戻す場合も、床下に何が通っているかを事前に確認してください。確認を怠ると、後から配管の移設工事が追加になることがあります。

床下点検口がある家は、着工前に業者と一緒に床下を覗いてもらうのが安全です。点検口がない、または掘りごたつの真下で確認できない場合は、現地調査の際にその旨を伝え、調査方法を相談してください。

2. マンションの場合、新設は管理規約・構造上できないケースが多い

マンションの床はコンクリートスラブに直接仕上げてあることが多く、構造上掘り込めない場合があります。加えて、床の遮音等級や床高の変更について、管理規約で制限されているマンションも多くあります。計画段階で、管理組合への確認が必要です。

3. 高齢の家族がいる家は「つまずき対策」として撤去を検討する価値がある

掘りごたつの縁や段差は、歩行が不安定な高齢の家族にとってつまずきの原因になりやすい箇所です。こたつとしての使用頻度が落ちている場合は、撤去してフラットな床にすることも選択肢の1つです。安全面から検討する価値があります。


見積もりの頼み先は、工事内容で分ける

床の掘り込み・埋め込みを伴う新設・撤去(パターン1〜2)の頼み先

床を掘る・埋めるという土台の工事が入る場合、下地の状態(床下空間の有無・既存ユニットの構造)によって金額が大きく変わります。そのため、現地調査と複数社の比較が欠かせません。一括見積もりサービスを使う場合は、次の2つが候補です。

  • リフォーム比較プロ — 広告主の案内では、全国500社以上のリフォーム会社が登録しています。申し込みのあと、本人確認(電話)があります
  • Re:est(リフォーム簡単見積もり) — 大手リフォーム会社が運営し、見積もりか下見までを無料で受けられます。運営元の店舗網を使うため、対応エリア外からは申し込めません。お住まいの地域が対象かどうかを、申し込み前に公式サイトでご確認ください。また、本見積もりの金額が15万円以下になる見込みの小規模工事は対象外です。撤去だけで仕上げの床張りまで含めない場合など、工事規模が小さいと見込まれる方は、別の頼み先の方が合います

ヒーター交換・隙間風対策だけの修繕(パターン3)の頼み先

掘りごたつ本体を残したままの修繕は、床の掘り込み工事を伴わない小規模な工事です。このパターンは一括見積もりサービスの対象になりにくいため、まずはお使いの掘りごたつのメーカー・型番を確認してください。そのうえで、メーカーの保守窓口か、電気こたつ・床暖房の修理を扱う電気工事店に直接相談してください。

依頼する時にメモしておくと見積もりが比べやすくなる4点

  • 床下の高さ(床下点検口から確認できる範囲でよい)
  • 現在のユニットの種類(造作か既製品か、わかる範囲で)
  • 希望する仕上がり(掘りごたつを残すか、フラットにするか)
  • 和室として仕上げるか、洋室として仕上げるかの希望

この4点をメモにして各社へ渡すと、工事範囲が揃った見積もりが戻ってきます。


よくある質問

掘りごたつは自分で作れる?

掘りごたつの新設は、床の構造を掘り込む工事のため、個人での施工は現実的ではありません。床下の高さ・配管の位置・断熱の処理など、専門知識が必要な判断が多く、構造を誤ると床の強度や結露の原因になります。既製品の浅型ユニットでも、床の切り込みと下地の補強が必要になるため、工務店への依頼が基本です。

掘りごたつを撤去すると床の高さに段差ができる?

撤去工事では、周辺の床と高さを揃えるように根太を組み直し、床材を張ります。きちんと下地を組み直せば、段差は残りません。見積もりの際は「周辺の床と高さを揃える工事が含まれているか」を確認してください。

掘りごたつのリフォームで使える補助金はある?

国の制度としては、省エネ性能を上げるリフォーム(断熱改修・窓改修)に対する補助金が中心です。掘りごたつ単体の新設・撤去は対象になりにくいです。ただし、床下の断熱材を追加する工事と組み合わせると、補助金の対象になることがあります。自治体独自の助成制度もあるため、お住まいの市区町村のサイトで「住宅リフォーム 補助金」を確認してください。

マンションでも掘りごたつは作れる?

マンションは床がコンクリートスラブに直接仕上げてあることが多く、構造上掘り込めない場合があります。また、床の遮音等級や床高の変更について管理規約で制限されていることも多いため、計画前に管理組合への確認が必須です。

掘りごたつのヒーターだけ交換したい場合、工務店でなく電気屋でもいい?

ヒーターユニットの交換は、電気こたつ・床暖房の修理を扱う電気工事店やメーカーの保守窓口での対応が可能な場合があります。床の掘り込み工事を伴わない修繕であれば、工務店に依頼するより対応が早いことがあります。


まとめ

  • 費用の目安:
    • 新設: 15万〜60万円(工法によって変動)
    • 撤去のみ: 5万〜7万円、床の仕上げまで含めると17万〜33万円程度
    • 修繕(ヒーター交換・部品交換等): 0.5万〜3万円
  • 金額が割れる理由: 床下空間の高さ、既存ユニットが造作か既製品か、断熱・気密の範囲、周辺の床材をどこまで張り替えるかの4つ
  • 頼み先の選び方:
    • 新設・撤去(床の掘り込み・埋め込みを伴う工事): 複数社の一括見積もりで比較
    • 修繕のみ(ヒーター交換等): メーカー保守・電気工事店へ直接相談
  • 見積もりの前に: 床下の高さ、既存ユニットの種類、希望する仕上がり、和室か洋室かの希望の4点をメモにまとめてから依頼する

出典(いずれも2026年10月13日確認)

  • はぴすむ「掘りごたつリフォームの費用はいくら?工期や施工事例、設置方法」(新設の工法別費用・修繕費用)
  • イーパーク「掘りごたつを使わない時の対処法は?活用・撤去・費用相場を解説」(撤去・フローリング張り替え費用)

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※本記事は、建築設計の実務に携わる運営者が、公開情報をもとに整理した解説記事です。各業者・サービスの最新情報は公式サイトでご確認ください。