給湯器の交換費用はいくら?号数・ガスと電気の違い、今すぐ交換すべきサインまで解説【2026年版】


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この記事は、建築設計の実務に携わる運営者が、各社・公的機関が公開している情報を出典付きで整理したものです。

結論:給湯器の交換費用は「タイプ」と「号数」で決まる

給湯器の交換費用(工事費込み)は、タイプによって次のように変わります。

タイプ工事費込みの目安
給湯専用(お湯のみ)8万〜13万円
ふろ給湯器・オートタイプ15万〜22万円
ふろ給湯器・フルオートタイプ16万〜25万円
エコジョーズ・オートタイプ15万〜26万円
エコジョーズ・フルオートタイプ18万〜32万円
給湯暖房熱源機(暖房機能付き)25万〜40万円
エコキュート(電気・ヒートポンプ)35万〜60万円

出典: 給湯器専門メディア「kk-bless.com」の「給湯器交換費用はいくら?工事費込みの相場」

別の調査会社「sunrefre.jp」の実績データでは、総額の価格帯に次のような偏りがあります。

価格帯割合
10万〜15万円未満約34%
15万〜20万円未満約21%
20万円未満(合計)約7割

タイプ別の目安と実績の分布には幅がありますが、目安はシンプルです。給湯専用なら10万円台、お風呂機能付きなら15万〜25万円、エコキュートなら30万円台以上とつかんでおくと、見積もりが出たときの物差しになります。

内訳の目安は、給湯器専門メディア「kk-bless.com」のデータでは次のとおりです。

項目金額の目安
本体価格5万〜20万円
標準工事費3万〜5万円
既存機の撤去・処分費数千円〜1万円

号数(お湯を出す量の単位)やエコタイプかどうかで、この価格差が生まれます。

あなたはどのパターン?30秒で確認

  • 今お湯が出ない、または出ていても不安定で今すぐ困っている → パターン1
  • まだ使えているが、設置から年数が経っていて交換時期が近い → パターン2
  • 給湯はできているが、リモコンの表示や操作だけがおかしい → パターン3

パターンによって、この後に案内する相談先や申し込みへの誘導(送客)の有無が変わります。


パターン1|お湯が出ない・今すぐ交換が必要な場合

まず確認すること

リモコンにエラーコードが出ていないかを確認してください。エラーコードはメーカー・機種ごとに原因が紐づいています。リモコンの型番とコード番号をメモしておくと、後の連絡がスムーズになります。合わせて、電源プラグが抜けていないか、ガスの元栓が開いているか、断水していないかも確認します。

応急処置でできること・できないこと

給湯器本体を開けて内部を確認したり、部品を交換したりする作業は、ガス・電気の資格を持つ工事業者でなければ行えません。「お湯が出ないから自分で分解してみる」という対応は、安全上おすすめできません。リモコンの再起動(電源プラグの抜き差し)程度は読者自身でも試せますが、それ以上の作業は業者連絡が前提になります。

この場合の相談先

今すぐ困っている場合は、まず使用中メーカーのサポート窓口に連絡してください。または、普段頼んでいる施工店・ガス会社への直接連絡も早道です。一括見積もりサービスは、申し込み後に複数社から日をおいて連絡が来る仕組みです。このパターンの「今すぐ何とかしたい」というニーズには向きません。


パターン2|まだ使えるが、交換時期が近い場合

交換時期の目安

ガス給湯器・ガスふろ給湯器は、メーカーが「設計上の標準使用期間は10年(業務用ガス給湯器は3年)」と算定しています(出典: リンナイ株式会社公式サイト)。これは「この期間までは安全に使える」という目安です。10年を超えると、故障のリスクが上がると考えておくとよい数字です。実際に交換に至るタイミングは家庭の使用状況によって前後します。

公開されている費用の目安

タイプによって費用は8万〜60万円超まで幅があります。設置から10年前後が経っている場合や、同じような不具合が増えてきている場合は、故障する前に複数社の見積もりを取っておくとよいでしょう。金額も工期も比較検討できます。

今のうちに複数社から見積もりを取るメリット

パターン1のように故障してからの交換は、その場で決められる1社に頼むことになりやすいものです。金額を比較する時間が取れません。まだ壊れていない今のうちなら、複数社に同じ条件で見積もりを依頼できます。金額・工期・保証内容を並べて検討できます。


パターン3|リモコンなど一部のパーツだけ壊れた場合

本体交換が不要なケースの見分け方

お湯は問題なく出るのに、リモコンの画面が点かない、ボタンの反応がおかしい、表示が乱れている場合があります。これは本体ではなく、リモコン単体の不具合であることがあります。給湯・お湯の温度調整自体に問題がなければ、本体交換ではなくリモコン交換で済む可能性があります。

リモコン交換の費用目安

業者に依頼した場合の費用目安は、給湯器専門サイト「kyutooki.com」の記事「給湯器リモコン交換の費用と注意点」によると次のとおりです。

交換対象費用目安
台所リモコンのみ2万〜3万円
浴室リモコンのみ2.5万〜3.5万円
台所・浴室の両方4万〜5.5万円

同記事では、設置から10年を超えている場合は、リモコンだけでなく本体ごとの交換も検討するのがよいと案内されています。

この場合の選択肢

リモコンはメーカー・機種ごとに型番が異なります。本体裏やリモコン裏に貼られている型番シールを確認してください。その型番を、メーカーのお客様相談室か工事を頼んだ施工店に伝えて部品を取り寄せてもらうのが基本の流れです。型番を確認せずに「それっぽい商品」を購入すると注意が必要です。画面が映らない、給湯機能と連動しないなどの不具合につながることがあります。

お湯が使える状態なら、交換の順番を急ぐ必要はありません。ただし、修理の順番待ちで給湯が止まる期間がある場合は、洗面所などで使える工事不要の小型電気温水器を補助的に使う選択肢もあります。

工事不要の小型電気温水器(洗面所などの補助用途向け)

工事不要の小型電気温水器(洗面所などの補助用途向け)

📷 画像出典:楽天市場(キョウミント楽天市場店)

¥13,460

給湯器本体の代わりではなく、洗面所やキッチンの手洗いなど補助的な用途で使う、コンセントに差すだけで使える小型の電気温水器です。ガス給湯器本体の修理・交換の間をつなぐ用途に向きます。給湯器本体の交換・ガス配管工事の代わりにはならない点をご承知のうえでご検討ください。


号数・種類で金額が何倍も変わる理由

1. 号数(給湯能力の単位)の違いと選び方

号数はお湯を出す能力の単位です。給湯器専門メディア「kk-bless.com」によると、号数ごとの向き・不向きの目安は次のとおりです。

号数向いている世帯
16号1〜2人暮らし向け
20号2〜3人家族の標準
24号4人以上で同時にお湯を使う機会が多い家庭向け

号数が大きいほど、本体価格も上がる傾向があります。

2. ガス給湯器・エコジョーズ・エコキュートの違い

ガス給湯器は初期費用が比較的抑えられる一方、使った分だけガス代がかかります。エコジョーズは排熱を再利用する高効率ガス給湯器で、初期費用はやや高めですが、ガス代を抑えやすいタイプです。エコキュートは電気でお湯を作るタイプです。初期費用は35万〜60万円程度で、タイプの中でもっとも高くなります。ただし、深夜電力を使う家庭では、ランニングコストを抑えられる場合があります。どちらが得かは、現在のお湯の使い方・契約している電気・ガスの料金プランによって変わるため、一概に断定はできません。

【設計実務の視点】設置場所で工事の複雑さが変わる

戸建ての屋外据置型はもっとも工事がシンプルです。屋内に設置するタイプや、マンションのPS(パイプスペース)内に設置するタイプは、排気経路や周辺のスペースに制約があります。そのため、同じ号数・同じタイプでも工事費が変わることがあります。見積もりを依頼する際は、現在の設置場所の写真を共有すると、現地調査なしでも概算が出しやすくなります。

3. 既存と同じ条件か、号数を上げる・場所を変えるか

既存と同じ号数・同じ場所に設置する「同等交換」は、配管をそのまま使えるため工事がシンプルです。号数を上げる場合や設置場所を変える場合は、ガス管・給水管・配線のサイズや経路を見直す追加工事が発生します。そのため、金額が上がりやすくなります。


給湯器交換で知っておきたい3つの注意点

1. 給湯器本体の交換・ガス配管工事は資格を持つ業者でなければ扱えない

給湯器本体の設置やガス配管に関わる工事は、資格を持つ工事業者でなければ行えません。安全のため、本体の分解・交換を自分で行うことは避けてください。

2. 賃貸住宅の場合は、まず管理会社・大家に連絡する

給湯器は建物の設備の一部として扱われることが多いです。経年劣化による故障であれば、交換費用は大家・管理会社が負担するのが一般的とされています。ただし、使い方による破損など入居者側の過失が疑われる場合は、負担の扱いが変わることがあります。賃貸住宅で給湯器が壊れた場合は、まず自分で業者を呼ばず、管理会社・大家に連絡してください。

3. 号数を上げる・設置場所を変える場合は配管工事が追加になりやすい

同等交換から外れるほど、工事の中身と金額が変わります。見積もりを依頼する際は、「今と同じ号数・同じ場所でよいか」「号数を上げたいか」を先に決めておくとよいでしょう。業者ごとの提案条件が揃いやすくなります。


見積もり・相談先は、緊急度と工事内容で分ける

今すぐお湯が出なくて困っている(パターン1)

まずは使用中メーカーのサポート窓口、または心当たりの施工店・ガス会社へ直接連絡してください。

まだ使えるが交換を検討中(パターン2)

複数社の一括見積もり比較が向いています。広告主の案内では、全国500社以上のリフォーム会社が登録しています。申し込みのあと、本人確認(電話)の連絡があります。本人確認が取れない場合は見積もり自体が成立しないため、申し込み後に連絡が来ることを前提にしておいてください。

リモコン等の部分故障のみ(パターン3)

メーカー純正パーツの取り寄せを、メーカーのお客様相談室か施工店経由で確認してください。

依頼前にメモしておくと見積もりが比べやすくなる4点

  • 現在の号数(リモコンや本体のシールに記載)
  • 設置場所(屋外据置・屋内・マンションのPS内など)
  • ガスか電気(エコキュート)か
  • 家族の人数・同時にお湯を使う機会の多さ

この4点を各社に同じ条件で伝えると、見積もりの金額を正しく比較できます。


よくある質問

給湯器はどれくらいで寿命が来ますか

メーカーは、ガス給湯器・ガスふろ給湯器の設計上の標準使用期間を10年と算定しています。この情報の出典はリンナイ株式会社公式サイトです。これは安全に使える目安の期間です。実際の故障時期は使用状況によって前後します。

給湯器を自分で交換することはできますか

できません。給湯器本体の設置・ガス配管に関わる工事は、資格を持つ工事業者でなければ行えません。安全のため、業者に依頼してください。

給湯器の号数を変えると配管工事も必要になりますか

号数を上げる場合は、ガス管・給水管のサイズが不足し、配管を見直す追加工事が必要になることがあります。既存と同じ号数であれば、配管をそのまま使える同等交換で済む場合が多くなります。

賃貸マンションの給湯器が壊れたら、費用は誰が負担しますか

経年劣化による故障であれば、建物設備として大家・管理会社が負担するのが一般的とされています。まず自分で業者を呼ばず、管理会社・大家に連絡してください。使い方による破損が疑われる場合は、負担の扱いが変わることがあります。

給湯器交換で使える補助金はありますか

経済産業省の「給湯省エネ事業」には対象機器があります(出典: 給湯省エネ事業公式サイト)。対象は次の3つです。

  • ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
  • 電気ヒートポンプとガス瞬間式を併用するハイブリッド給湯機
  • 家庭用燃料電池(エネファーム)

一般的なガス給湯器単体の交換は、この制度の対象機器には含まれていません。また、補助金の申請は一般消費者が直接申請するのではなく、登録された「給湯省エネ事業者」が手続きする仕組みです。対象かどうか、申請の流れは工事を依頼する業者に確認してください。


まとめ

  • 費用の目安(工事費込み): 給湯専用8万〜13万円/ふろ給湯器15万〜25万円/エコジョーズ15万〜32万円/エコキュート35万〜60万円
  • 寿命の目安: メーカーが算定する設計上の標準使用期間は10年
  • 相談先の分け方: 今すぐ困っているなら直接連絡/余裕があれば複数社見積もり/部分故障ならメーカー・施工店へパーツ確認
  • 注意点: 本体・ガス配管の工事は資格を持つ業者が必須、賃貸はまず管理会社へ、号数変更は追加工事になりやすい

出典(2026年10月14日確認)

  • 給湯器専門メディア「kk-bless.com」「給湯器交換費用はいくら?工事費込みの相場」(タイプ別・号数別の費用目安)
  • 給湯器比較サイト「sunrefre.jp」「給湯器の交換費用相場」(交換実績の価格帯分布)
  • 給湯器専門サイト「kyutooki.com」「給湯器リモコン交換の費用と注意点」(リモコン交換費用・注意点)
  • リンナイ株式会社公式サイト「設計上の標準使用期間について」(ガス給湯器の標準使用期間10年)
  • 経済産業省「給湯省エネ事業」公式サイト(対象機器・申請の仕組み)

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